こばとの日記帳

読書・アニメ・おでかけ・もろもろの雑記です

【読書】 星の子

 

星の子

星の子

 

 

今村夏子さんの著作を読むのは『あひる』に続き二作目になります

 

『あひる』での居心地の悪い・・・気持ち悪い雰囲気は

今回も引き続きあります

この気持ち悪さというのは「言えない」ってことなんでしょうね

分かってても言ってはいけないような気がするもの

 

 

 

 

 

簡単にあらすじを紹介

 

赤ちゃんの頃原因不明の湿疹が全身にできたちひろ

病院をめぐっても民間療法をたよっても治らなかったが

父の同僚の落合がわけてくれた水で体をふいたところ

一週間でたちまち湿疹が完治する

それ以来ちひろの両親は新興宗教へ入信していく

 

 

 

語り手は主人公のちひろです

落合夫婦の家にいった時

落合夫婦があたまに白い布をのせていたこと

自分の両親もやがて布をのせるようになったこと

子供の目線から語られる物語を読みながら

読者は「それ新興宗教やん」って突っ込むんだけど

ちひろは小さくてまだ理解できない

小学校に入学し友達が出来ない理由から

自分の家が何か違うのだとはわかっていても親の愛情から離れられない

対照的に姉は両親と相いれずついに家を出てしまいます

 

渦の中から新興宗教にそまった両親をみつめているちひろだけど

愛情にあふれ悪い人達ではない

 

物語の最後で信者の人達が合宿へいく場面があります

そこで自分の恋人が信じたものを見てみたいという人がやってくる

 

 

大切な人が信じていることを、わたしは理解できるだろうか。

一緒に信じることが、できるだろうか

 

帯にはこう書かれています

 

例えば大切に思っている人が信じている人を

私も同じように信じれるだろうか

大切にしている教えを同じように信じれるだろうか

 

 

 

 

私は・・・

 

 

無理だなとあっさり思いました

 

「信じたい」とは思うでしょう

 

しかし同じようなレベルで信じる事が出来るとは限らない

 

「あなたはあなた、私は私」という気持ちが強いからかもしれません

 

 

両親と一緒に星空をみつめるちひろ

このラスト数ページがちひろのこれからを語っているように感じました

 

読後は余韻が残って考えさせられる

とても良い物語だったと思います