こばとの日記帳

読書・アニメ・おでかけ・もろもろの雑記です

室町時代がブーム 『応仁の乱』『観応の擾乱』『室町無頼』

今年に入って「応仁の乱」がブームですね

書店にもたくさんの「応仁の乱」関連書籍が平積み

 

 

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

 

 昨年中公新書から発売になった「応仁の乱」は

30万部突破ということで驚くほど売れた!!

そして私も買った!

京都のお寺などに行くと何かしらこの乱に巻き込まれているもので

あの戦乱さえなければもっと古い建築のお寺が

そのまま残っていたかもしれないのになと思う事もしばしばなんです

 

 

 

 

そして今月『観応の擾乱』が発売になりました

 

 

 

『かんのうのじょうらん』・・・きいたことない

それもそのはず

観応の擾乱』は高校の日本史で習うのだと

はしがきに書いてありました

歴史が選択科目だった時代の私は世界史を勉強してたので

知らないはず

 

 

帯にもかかれてありますが観応の擾乱とは

足利尊氏と直義の兄弟の戦いが

全国にひろがってドエライ兄弟げんかになったという話し

 

仮名手本忠臣蔵で有名な高師直と尊氏VS直義

 

この本を読む限り乱のきっかけは尊氏が不仲だった子・直冬を

撃つため九州に討伐しに出た矢先

伯父にして養父の直義が京都を脱出して南朝を味方につけた事

しかし京都を抜け出した直義は何も出来ないだろうと

高を括って手をうたなかった尊氏・師直ののんびり加減が笑えます

 

擾乱の第一幕は直義が圧勝

高一族が摂津の国武庫川辺(現在の兵庫県伊丹市)で斬殺されて終了

その後講和に入りますが五か月でこちらも終了

第二幕は尊氏側が勝利し直義が鎌倉で死去したことで終結

 

 

応仁の乱を読んだ時は義視が東軍から西軍へ行った場面で

おぃぃぃ!!と新八なみの(銀魂)突っ込みをいれてしまいましたが

観応の擾乱は突っ込みが追いつかない程形勢が変動します

これに関して著者は尊氏・師直と直義の両者に大きな支持層の違いが

存在しなかったのではないかと書いてあります

 

戦国時代になると忠義という言葉もちらほら見え隠れしますけど

室町時代にはそういう発想は見受けられなかったのでしょうか

利益のみを優先すると勝つだろうと思う方につくから

あっちいったりこっちいったりになるのでしょうね

裏切らないように人質を取るなんてこともまだなかったのかも・・・

そのあたりを考えてみると

室町時代と戦国時代って大きな差があるように思えます

今の私たちの価値観だと戦国時代の方が理解しやすいのかな

 

戦国時代よりもヒーローが少なく感じる室町時代

グダグダだった観応の擾乱を読みながら

今この時代に興味をもたれるのも分からないでもないなと思いました

まさにヒーローがいない現代

そんな時代過去にもあったよね

どんな時代だったんだろうと思うのは道理

観応の擾乱後どう変化したのかを読みながら

時代が繋がっているなと改めて感じました

 

 

因みに個人的には室町時代ブームのきっかけは

直木賞にノミネートされた『室町無頼』

 

室町無頼

室町無頼

 

 

応仁の乱前夜が舞台の小説です

ならずものの骨皮道賢や浮浪の首魁・蓮田兵衛と

六尺棒をふりまわす才蔵

弱体化した室町幕府の様子や応仁の乱へと突き進んでいく

気配が感じられる一冊

室町時代に馴染みがなくても楽しく読めました